Warning: getimagesize(/home/mikangumi/azuki.tokyo/public_html/wp-content/uploads/2017/07/IMG_5425-3-e1504690163560-scaled.jpg?v=1603757721): failed to open stream: No such file or directory in /home/mikangumi/azuki.tokyo/public_html/wp-content/themes/dp-magjam/functions.php on line 1062
守り続ける老舗の味 甘味処初音「冷やしあづき」 | Azuki - Red beans webmagazine

小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

守り続ける老舗の味 甘味処初音「冷やしあづき」

守り続ける老舗の味 甘味処初音「冷やしあづき」

お江戸日本橋は、和菓子店や甘味処、全国の有名菓子が集結するデパートやテナントビルがたくさんあり、甘いもの好きには誘惑の多い町です。
再開発が進む中、人形町界隈はまだ昭和の香りがする路地や店が多く、下町情緒の雰囲気が残っています。
近くには安産の神様水天宮や明治座、甘酒横丁などがあり、多くの方が訪れます。

ここ人形町に、1837年創業の江戸時代から180年続く老舗、甘味処初音はあります。

初音看板

東京メトロ日比谷線人形町駅または半蔵門線水天宮駅から徒歩約2分。
人形町の通りに面したビルの1階、レトロな入口が目に留まります。

初音店頭
どこか懐かしいショーウインドー
お土産のみ購入できる小窓があります

 

木のテーブルと椅子が並び、外光を取り込んで照明をやや落としたくつろぎの店内。

初音店内
鼓をあしらった窓ガラス

 

ここで本を読みながら、注文を繰り返して長居したいです。
奥には茶釜があり、そこで沸かしたお湯でお茶を淹れてくださいます。

初音では、夏には必ず「冷やしあづき」(店の表記に倣う)を注文します。
材料にこだわった自家製寒天・自家製黒蜜のあんみつも看板ですが、私はあづき一筋。
冷たい「冷やしあづき」も温かい「煮あづき」も通年メニューです。

あっという間に出てきそうですが、5分ちょっと待つでしょうか。
「注文が入ってから白玉を茹でておりまして、お待たせいたしました。」とお店の方が丁寧に運んできてくださった、丁寧な手仕事の冷やしあづきです。

初音「冷やしあづき」2
シンプル イズ ベスト

初音「冷やしあづき」3

選りすぐりの北海道産小豆を使った自家製あん。
軟らかいのに少しの煮崩れもなく、一粒一粒の輝きが宝石みたい。
甘過ぎず甘くなさ過ぎずの絶妙な甘み加減が、私の初音びいきの理由。

茹でたてのまんまる白玉は、プリプリつやつやモチモチ。
実は大して白玉好きではないのですが、こちらの白玉は「くださーい!」とお願いしたいくらい、味も舌触りも数も小豆とのバランスがよく絶品です。

かき込みたい気持ちを抑え、小さなスプーンでゆっくり味わいながらいただきます。
一口運ぶ度に「ん~!」と小さく声を上げていることに途中で気づきました(笑)。

いつ食べても変わらぬ旨さを守り続ける、老舗の自信と誇りが感じられる初音。
また伺います。

人形町からくり櫓1
からくり櫓(江戸落語)
道路を挟んでもう一つからくり櫓(江戸火消し)があります
人形町からくり櫓2
11時~19時ちょうどになると、音楽と共に櫓のからくり人形達が動き出します
人形町からくり櫓3
落語家さんの人形が人形町を語ります

 

【甘味処 初音(はつね)】
住       所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-15-6
電話番号:03-3666-3082

執 筆 者:加藤三和子

ABOUT THE AUTHOR

加藤三和子
あんこからシュガーフリーの煮小豆まで、小豆をこよなく愛するライター。
物心ついた頃から、母がぼた餅を作ってはよくご近所にふるまっていたのが、私のあんこファンである原点。
なかなか出かけられないけれど国内散策が好きで、各地の文化に関係が深い和菓子を味わうことは楽しみのひとつです。
心和む小豆の奥深い魅力をお届けできたら、と思っています。
Return Top