まずはじめに、豆の基本的な性質をご存知ですか。
- 湿度に弱く、乾燥に強いです。
- 暑さに弱く、寒さに強いです。
- 虫・ねずみなどの天敵に注意する必要があります。
このような、豆の基本的な性質があることから、小豆の保存方法としては、
密閉した容器に入れ、涼しいところに置くことが効果的です。
乾燥について
チャック付きのパックなどに、乾燥剤をいれ、しっかり密閉して暗いところにおいてください。
日光が当たると温度が高くなり、湿度が上がってカビが生えるおそれがあります。
保存期間について
1年以内の保存であれば、常温保存でも品質に変わりがないともいわれます。ですが、保存温度が管理されず高温にさらされる期間が長くなると、煮たときに渋みが強くなったり、 乾燥が進んで煮るのに時間がかかることもあります。できれば、低温貯蔵がいいでしょう。
1年以上長期保存する場合は、冷凍保存がおすすめです。
温度変化の少ない冷蔵庫での保存もおすすめです。
冷蔵庫から手軽にとりだして料理しやすい方法として、ペットボトルの利用もおすすめです。小豆をペットボトルに移し替えてから冷蔵庫に保存すると便利でしょう。
虫に注意!
豆類はコクゾウムシという害虫に弱い性質があります。 コクゾウムシは低温に弱く、北海道では越冬できない虫です。ですが、本州以南では年間をとおして生息しています。近年の猛暑傾向で、コクゾウムシの被害が拡大しているといわれております。 そのため、夏や秋に収穫した小豆を、翌年の春以降も保存する場合は、 コクゾウムシの卵や幼虫の混入・繁殖を防ぐために、次の3点に気をつけていただくことをお勧めします。
- 必ずしっかりと密閉する。紙袋の場合は食いちぎられる恐れがあるので、外側をポリ袋などで覆う。
※ 米や小麦粉などのその他の穀類からうつってくることもあるので、別々に保管する。
一緒に保管する場合は、それぞれを別の缶や容器にいれて密封する。 - 直射日光の入らない冷暗所に置く。
- 乾燥したとうがらしを1本、袋の中に入れておくとなおよい。
販売されているコメ用の虫除けを、小豆保存の際、容器にいれておかれると効果があります。
小豆は乾物だからと長期間仕舞いこんだままにせず、お早めにお召し上がりになることをおすすめします。
編集 岡田尚子
記事提供 森田農場(株式会社A-netファーム十勝) 森田里絵様
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