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端午の節句に たねや 柏餅 | Azuki - Red beans webmagazine

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端午の節句に たねや 柏餅

端午の節句に たねや 柏餅

彦根に遊びに行ってきました。彦根といえば滋賀、滋賀といえばたねやさんということで、彦根城近くのお店に。

魅力的なお菓子がたくさんありましたが、ここは時季のものということで「柏餅」をチョイス。この時店頭にあったのはこしあんでしたが、もう少し早い時間だと、粒あんと味噌あんもあるようでした。

家に帰って早速いただきます。大きな柏の葉に包まれた半円形のお餅は、真っ白でツヤツヤしています。葉っぱごと手に取ってかぶりつこうとすると、柏の葉のなんとも言えないさわやかな香りが鼻をくすぐります。ああ、5月なんだな、初夏なんだなと、気持ちが弾む瞬間です。

つやつやしたお餅がくるまれています。いい香り!

お餅は真綿のように真っ白で分厚く、端を少し噛んだだけではあんこが出てこないほど。ムチっとしていながら、噛み切る時には伸びることはなくプツンと噛み切れます。お餅のほんのりとした甘さが口中に広がるのが心地よいです。

あんこはかなり甘さ控えめで、水分量も若干多めな印象です。あんこだけを味わってみると、実にあっさりしていて、口当たりもさらりとしています。さらりというよりもふんわり、と言った方がいいかもしれません。口の中でシュワシュワと溶けていきそうな、そんなエアリーな食感です。和風のムースと言っていいんじゃないかと思ったほどです。

断面はこんな感じです

エアリーなこしあんを包む、真綿の布団のようなお餅。さらにそれを爽やかに包む柏の葉。一度に食べると爽やかな香りとムチムチのお餅、そして溶けてしまうあんこ。甘みもお餅の甘さと合わさると、ちょうどころあいの甘さになってなんとも幸せです。

柏餅、というのは江戸時代に出来たお菓子だそうです。柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないところから、子孫繁栄、家系が絶えないという縁起を担いで使われているのだとか。それを端午の節句に食べるというのは、なるほど納得のいくことだなあと思いました。

柏餅から柏を取ったら、これはこれで美味しいのだけども、きっと違う名前のお菓子になるのだろうなと思いました。この柏餅の最大の特徴は香り。風味を楽しむお菓子なのですね。その香りを楽しみながら、子どもの健やかな成長を祈る。柏餅はさわやかな季節にふさわしい、さわやかなお菓子でした。

たねや(本店所在地)

〒523-8558
滋賀県近江八幡市宮内町3
TEL:0748-33-4444

https://taneya.jp/home/index.html

ABOUT THE AUTHOR

Shizu
帰らない京都観光客、こと、shizuです。

福岡県生まれ、京都在住20年。
15歳で初めて京都に来て以来、毎年京都を訪れるようになり、結局住みついてしまった京都中毒患者。
旅するように暮らしながら、日々観光客目線で京都の街を楽しんでいます。
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