小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

どら焼きを初めて食べるフランス人の反応は?

どら焼きを初めて食べるフランス人の反応は?

甘い豆はヨーロッパ人に受け入れられないとか、黒い食べ物は受け入れられないとか、いろんなことを、小豆と海外をめぐって言われます。

でもそんなことはありませんでした。

美味しいものは、美味しいものとして受け入れてもらえる。
そんな自信を、フランスのリヨンでもらってかえってきました。

北海道十勝清水の小豆農家、森田農場さんが、リヨンで開催された大きな食の見本市Sirha(シラ)に出展し小豆の紹介をされました。
森田農場さんの小豆をつかって、東京大田区の和菓子処みなもとの和菓子職人岩崎さんが、どら焼きをブースのなかで焼いて提供されました。

今回、小豆紹介のブースで、取材を兼ね、小豆をヨーロッパの食のプロに紹介する最前線の現場を体験してきました。

sirha2019の紹介

2019年1月26日(土)から30日(水)までの5日間、美食の街フランス・リヨンにて世界最大級の外食産業向け展示会「シラ国際外食産業見本市」が開催されました。

2年に1度開催されるこの見本市は、世界133カ国から20万人以上の外食産業のプロフェッショナルが集まるBtoB見本市です。

外食産業のトレンドを「創る・発信する」見本市としても高い評価を得ており世界中から25,000人以上の有名シェフ達が新しい食材・素材を求めて集まるほか、ボキューズ・ドールなど世界最高峰の国際コンクールが開催される場として多くのメディアも注目する場でした。

日本からは、ジェトロが主催するジャパンパビリオンに、みりんや醤油、日本酒、緑茶、小豆など、約30社(団体)が出品していた他、愛媛や京都など自治体ブースもあり、多くの人が、足をとめる場所になっていました。

小豆への2つ反応

日本で高級食材として大事にされている、北海道十勝産のおいしい小豆を、EU内で販売可能にするために、株式会社A-Netファーム十勝(森田農場)さんは小豆を出品されていました。

ブース内では、小豆を直に手に取っていただけるように展示したほか、小豆を煮て餡をつくったり、どら焼きをつくる、デモンストレーションが行われました。

小豆をみて、積極的に質問してくる方の反応は、大きくわけて二通りありました。

ひとつは、「ケス・ク・セ(これ何?)」と、知識ゼロで質問してくる人たち。

azukiという豆なんです。
azukiの使い方を提案するために、あんというペーストにして、さらにどら焼きで食べていただくデモンストレーションをしています。

という説明をすると、「甘いの?、しょっぱいの?、スパイシーなの?」と聞いてきます。
甘いですと、味の分類の説明も必要になります。

さらに、「朝ご飯にたべるの? ディナーに食べるの? いつ食べるの?」
日本ではお菓子として食べますと、シーンの説明も必要になります。

なかには、色から想像するのか、「これは、チョコ?」と聞いてくる人も。

もうひとつの反応は、「ハリコ・ルージュ(Haricots rouges)ね」と聞いてくる人たち。

何やら豆を扱っているらしいけど、わからないなあ、という反応です。
フランス語でハリコ・ルージュというと、チリコンカンに使うようなキドニー・ビーンズ(金時豆と似ている豆)を指します。

小豆を見たことがないので、大きさが違うけど、ハリコ・ルージュと呼ぶことで、みたことがないものを自分の知っている範囲のなかで関連づけて理解しようと努めてくれてるんだなと、わかります。

「ハリコ・ルージュ!」と言われて、わたしたちは、「違います。わたしたちは、小豆と呼んでいます」と、azukiと呼んでねと繰り返し続けるのでした。

初めてどら焼きをたべるフランス人

どら焼きの皮を焼く匂いに引き寄せられ、デモンストレーションでは、足を止める人たちでいつもブースからはみ出るぐらい人だかりができました。

会期中、毎日約200食のどら焼きを、岩崎さんは焼き続けました。

どら焼きの皮が焼ける間、立ち止まって、ずっとブースの前で待ってくれています。

フランス人はさすがすごいとおもったのは、「これ何?」と、どら焼きを知らないひとも、まず食べてみようと、とても積極的に質問し、口にしてくれることです。

初めての食べ物としてどら焼きを食べる人でとても印象的だったのは、皮が焼け、餡をのせ、焼き立てをわたすと、まず、かならず、鼻に近づけてクンクン嗅いで、さらにもう一度クンクンと念をいれて確かめてから、端っこをパクッと食べるという仕草です。

知らないものを食べる時は、匂いから確認するんですね。

そして大抵、一口目で、すっごくにっこりし、「うんうん」とこちらに目線を送ってくれます。

そして、安心したように、二口目でぱくっと食べきり、手についた餡も、惜しそうに舐めてくれます。

 

日本で、これほど五感で味わってもらえる幸せな小豆はあるのかというシーンが、デモンストレーションの間ずっとつづきました。

「エクセレント」「いままでこんなの食べた事ない」と、菓子職人の岩崎さんに声をかけてくれる人も。

なかには、「これは何だ?」から始まって立ち止まって食べた人が、あまりにおいしかったようで、「どら焼きビジネスをこちらでしないか」と勢いづいて話してくる人もいました。

 

小豆の味としては、どら焼きを食べた感想を仲間同士で話しておられるのを聞いていると、「栗みたいだね」と話しているひとが多かったです。

 

中には、どら焼きを、映画「あん」を観て知っているけど、でもまだ一度も食べたことがなくて、ここで初めて食べるという人も一定数いました。

筆者は、ドラエモンのアニメよりも、映画「あん」の名前を言う人が多いことが意外で、優れた映像作品の影響力の大きさを国外で初めて知るのでした。

美味しい笑顔は共通

美味しい小豆を、美味しく炊いて、美味しいどら焼きにする。

ただそれだけで、ひとは、食べて笑顔になって、喜んでくれるんだなということが、筆者にとってはとても衝撃でした。

知らなかったら食べてくれないのでは、とか、ビーガンしか興味をもってくれないのでは、とか、砂糖と豆はダメでは、とか、いろいろ考えすぎていたようです。

会期中、ずっとブースの前にひとだかりが出来、人が人をさらに呼んでくれました。
食べてみたいからくるっと回ってまた寄ってみるねとか、うわさで美味しいと聞いたから食べに来た、とわざわざ言ってくれる人もいました。

ただ、美味しいだけでよくて、知らないとか知っているとか、関係ないんですね。

食べたことがなく、おそるおそる恐そうな顔をしてたべるひとも、口にして、味わってみて、美味しかったら、すっごい笑顔になってくれる、その変化は、肌の色や、男女や、年齢は関係ないのも、感じました。

小豆を世界に広げるには

シラでどら焼きを通して教わったのは、ただ、シンプルに、わたしたちが信じる美味しさを提供するだけでいいということです。

例えば、チョコにしたり、砂糖を何かに置き換えたり、なにか小細工をする必要はまったくなくて、おいしい和菓子、おいしい小豆を提供するという直球勝負でいいのだと。

相手が知らないものでも、美味しいものは、そのまま自信をもって提供するだけでいいのだと。

でも、逆にいうと、「食べて美味しい」のが大切ということ。

美味しいものでも、輸送に耐える工夫、日持ちがする工夫、原価を落とす工夫を施すと、どうしても、味をおとすことになります。

餡づくりの技術を伝えることで美味しさを伝えることを、わたしたちは追及したほうが、小豆を世界にひろげるために近道ではないかと感じました。

日本でこそ忘れないでいたいこと

日本人のソウルフードといわれる餡や和菓子を、わたしたちは、美味しいとおもって食べていないのではと、我に返らされました。

コンビニやスーパーにある和菓子や、頂き物の日持ちのする和菓子をたべる機会のほうが、手づくりの和菓子屋さんで買求めて食べる機会よりも、多くなっています。

美味しいものを美味しいと感じることができるだけで、自分で自分を笑顔にすることができます。

ブランドや価格ではなく、おいしい餡、おいしい和菓子を、自分で見分けて食べることができる能力を忘れないでいたいです。

<取材協力>
株式会社A-netファーム十勝(森田農場)
https://www.azukilife.com/
和菓子処みなもと
https://www.facebook.com/dorayakis.minamoto/

<森田農場の小豆紹介>
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十勝の青空のもとで育った品種「きたろまん」です。皮の柔らかさが魅力。田舎じるこや小豆ご飯など、お気軽にお使いください。粒はやや小さめです。
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■商品名 【北海道産小豆】晴れ晴れ小豆 5kg たくさん
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■商品説明詳細
十勝の青空のもとで育った品種「きたろまん」です。皮の柔らかさが魅力。田舎じるこや小豆ご飯など、お気軽にお使いください。粒はやや小さめです。
【北海道産小豆】晴れ晴れ小豆 5Kg

ABOUT THE AUTHOR

Azuki編集部編集長和田 美香
むくみやだるさで仕事も子育ても苦しかったとき、小豆玄米ごはんや、オリジナルの小豆シリアルを毎日食べることで、調子をとりもどす経験をする。もともと美容業界で働いていており、内面から輝く美容には、毎日の食も大切と実感していたことから、小豆のよさを世界の女性に伝える大使としてAzuki.tokyoの活動を始める。
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