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日本人が人生の節目で食べる和菓子の紹介 | Azuki - Red beans webmagazine

小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

日本人が人生の節目で食べる和菓子の紹介

日本人が人生の節目で食べる和菓子の紹介
私たち日本人は生まれてからそして死ぬまでだけでなく、死んでからも親族に見守られ、そして和菓子に囲まれます。
どんな節目で、どんな和菓子と共にあるのか。
生まれてから、死後の世界まで,どんな和菓子を食べるのか、時系列で眺めてみました。
お話を伺ったのは神奈川県藤沢にある御菓子処 丸寿 のご主人 岡崎修一様 です。

3日目(みつめ)のぼたもち

生まれてから三日目。
もともとは出産後のお母さんが、産後の肥立ちをよくし、母乳の出をよくするために、小豆ともち米をたべるようになったと言われています。
幸せの訪れを周囲に伝える、性別を伝えるための儀式にもなっているところがあります。
「三つ目ぼたもち」「三つ目おはぎ」「三つ目団子」などと呼ばれる場合もあります。

お食い初め

生まれてから100日目。
子供が一生食べ物に困らないことを願い、また、歯が生えるほど成長したことを喜ぶ意味も込めて、赤ちゃんに初めて食べ物を食べさせる真似をさせる儀式のことです。
歯固め、端揃え、と呼ぶ場合もあります。
一升もの大きな重い餅を、1歳の子がかつぐと、よろよろしますね。
一升もの大きな重い餅を、1歳の子がかつぐと、よろよろしますね。
1歳のおいわいのとき、一升餅を背負っているお子さんの姿。
1歳のおいわいのとき、一升餅を背負っているお子さんの姿。

お誕生餅

生まれてから1年目のお誕生日。
一升餅は、誕生餅、背負い餅とも言われます。
子供のこれからの人生に、一升=一生(いっしょう)をかけています。
一生食べ物に困らないようにと言う願いも込めてお祝いされます。
関東では一升餅を子供に餅を背負わせる形や、投げつける形もみられます。
九州地方では餅を踏ませるところもあります。

初節句

男の子なら5月の5日に、女の子なら3月の3日に、初めて迎える節句のお祝いを、初節句といいます。
女の子は、桃の節句、男の子は、端午節句といいます。
桃の節句には菱餅を、端午の節句には柏餅やちまきを供え、親族一同で皆で祝って食べます。

七五三

三歳 髪置きの儀を祝います。女の子だけ祝う地域、男の子も女の子も両方祝う地域があります。
五歳 袴着  男の子が袴を着け社会の一員になる儀式です。
七歳 袴着 女の子が丸帯をつけ社会の一員になる儀式です。
千歳飴や、赤飯、鳥の子餅などでお祝いをします。
紅白饅頭は、個人のお祝いより、組織がお祝いするときに使われるときが多いですね。会社のお祝い事にも。
紅白饅頭は、個人のお祝いより、組織がお祝いするときに使われるときが多いですね。会社のお祝い事にも。

卒園、卒業

紅白饅頭でお祝いをします。
家族で祝って饅頭を用意するより、所属していた組織が門出を祝って紅白饅頭を用意する場合が多いです。
紅白饅頭は、その他、会社の周年記念など、組織のお祝い事にもよく利用されます。
お祝いごとにはお赤飯だけでなく、おいしいので毎日のちょっとしたご飯に召し上がるかたもいらっしゃりますね。
お赤飯は、お祝いのときだけでなく、おいしいので毎日の食卓にも召し上がるかたもいらっしゃりますね。

成人式

日本の地方自治体などが成人に達する人々を招き祝福するイベントのことを指します。
赤飯や、鳥の子餅でお祝いします。

結婚式

赤飯や鳥の子餅などでお祝いします。
還暦、古稀、喜寿、傘中、米寿、卒寿
赤飯や鳥の子饅頭などでお祝いします。

お葬式、お別れ会

青白饅頭。弔事につかわれます。白だけでそろえられるところも。
青白饅頭。弔事につかわれます。白だけでそろえられるところも。
葬式饅頭、春日(かすが)饅頭、青白(せいはく)饅頭、飾り大福を、参列者に振舞います。
詳しくは次の記事「お葬式や仏事で出され和菓子」もご覧ください

四十九日

四十九日餅
「しじゅうくにちもち」「なな なのかもち」ともいいます。
詳しくは次の記事「食べ物を口にすることの意味の深さを改めて感じた。四十九日餅を食べる意味」もご覧ください。
お寺で法要していただいたあと、小さいほうだけを、持ち帰るそうです。
お寺で法要していただいたあと、小さいほうだけを、持ち帰るそうです。
いかがでしたでしょうか。
お祝い事のたびに、和菓子屋さんや、饅頭屋さんにお願いして準備していただく、特別な日の和菓子の数々をご紹介しました。
生活のなかで、だんだん儀礼が簡素化されているとはいえ、日本人なら、いちどはどのタイミングかで、必ずひとつは知っている菓子です。

もし、日本の慶弔文化を食で体験したいなら

もし、日本に来て、知り合いもいないし、誰のお祝い事に出会わなかった、けれども何か1つ記念になるものを食べたいと思われるなら。
わたしは、お赤飯をお勧めします。
街の総合型和菓子屋さん、餅屋さん団子屋さんなら、赤飯をお願いすると、多くの店では用意してくださります。
(和菓子屋さんの種類についてのご案内はコチラの記事ご覧ください。「あなたの街の和菓子屋さん、あなたの好きな和菓子屋さんはどのタイプですか?」)
もし店頭に置いてなくても、お願いすれば、翌日には用意してくださるでしょう。
和菓子屋さんの赤飯は、和菓子店がお勧する餅米と小豆(もしくはささげ)をつかった、赤みのあるもっちりとしたご飯です。
あなたが日本にいらした節目に、そしてまた日本にくることが楽しみになるような節目として想い出が残る味になりますように。
執筆 和田美香
写真素材提供 御菓子処 丸寿 
情報提供 御菓子処 丸寿 岡崎秀一様
御菓子処 丸寿
(運営 有限会社丸寿菓子店)
神奈川県藤沢市羽鳥3-20-9
tel.0466-36-7938

ABOUT THE AUTHOR

Azuki編集部編集長和田 美香
むくみやだるさで仕事も子育ても苦しかったとき、小豆玄米ごはんや、オリジナルの小豆シリアルを毎日食べることで、調子をとりもどす経験をする。もともと美容業界で働いていており、内面から輝く美容には、毎日の食も大切と実感していたことから、小豆のよさを世界の女性に伝える大使としてAzuki.tokyoの活動を始める。
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