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出雲小豆のはじめの一歩に習ってみよう

出雲小豆のはじめの一歩に習ってみよう

出雲といえば、出雲大社。

出雲大社を「いずもたいしゃ」って、ずっと読んでいました。でも、地元の方は「いずもおやしろ」と呼んでおられました。

生き抜く力を授かりたい若い女性が、パワースポットとして、いまたくさん出雲を訪れています。

そして、出雲ぜんざい。

縁結びのご利益をと、出雲ぜんざいをいただくことが、お参りとセットになって知られていますね。

 

出雲は、古事記や神話の世界で、たくさんの神さまたちが活躍する舞台です。

なので、「出雲小豆」というと、それら神話の時代から出雲の地でひとびとを支えつづけてきた地元の特産品かと感じる方もおられます。

 

でも実は、出雲は、小豆の生産が目玉というわけではありませんでした。

3年前に0.2haの実験生産からはじまった出雲小豆です。

それが、10年後の2031年に、作付面積140ha、収穫140tをめざし、壮大な出雲小豆の産地化、ブランド化が進んでいます。

 

え、出雲小豆って新しいの?

 

はい、新しいです。

 

どうして出雲小豆を、今からつくるの?

出雲小豆という新しいブランド豆が浸透してきたら、わたしたちにどういいことがあるの?

 

そうあなたも思いましたよね。

 

これは、あなたが「未来を見据えてなにかを始める時」の参考にしていただけるお話しです。

 

「やりたいこと」が心の中にあっても、なかなか、周りの声を気にしてしまって思い切って行動に移せないこと、あなたにありませんか?

 

「無理だ」「ダメだ」そんな声を、押しのけて、未来に羽ばたきたい、そんな気持ちを応援しきっとあなたの行動を促してくれる、出雲小豆ブランド化のお話しです。

 

出雲ぜんざいの日10月31日と、あずきの日の11月1日(毎月1日)の両日に、「小豆ミニサミットin出雲」が開催されました。

そこでお聞きしてきた島根の熱い想い、どうぞお聞きください。

 

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<目次>

1、強みを活かす

2、先達をみつける

3、ひとりじゃない

4、そもそもどうして小豆を選んだのか

5、出雲小豆がもたらす未来

6、最後にイベント案内

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1、強みを活かす

出雲ぜんざい学会1号店。出雲大社の参道「神門どおり」にあります。

 

出雲大社にお参りしたら、出雲ぜんざいを食べる。

そんな観光スタイルを提案し、広めてきたのは、出雲ぜんざい学会です。

地元観光をぜんざいでもりあげようと2007年に発足したこの活動は、こんな歴史から生まれてきました。

 

もともと、ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。

出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われています。

そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」です。

その「じんざい」が、出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。

このように、「ぜんざい」発祥の地が、出雲であるということは、江戸初期の文献、「祇園物語」等にも記されています。

小豆ミニサミットin出雲の講演のトップバッターは、出雲ぜんざい学会名誉会長の田辺様です。いずもぜんざい学会をなぜつくったか、というお話しでした。もりあげる3要素「天地人」「よそもの、わかもの、ばかもの」を実践されてきたお話しは、小豆にかかわらず、みんなでもりあげてゆきたいと考える人に聞いてほしい内容でした。

 

また、出雲の東に位置する松江は、日本三大和菓子処とされ、お茶と和菓子が街でこよなく愛されている地域です。

 

それら、ぜんざいや和菓子につかう小豆に、地元産の小豆が使えたら。

 

このように、地域で需要の高い食材として小豆の生産に目をむけたのが、宍道湖西岸地区農村整備推進協議会でした。

 

小豆をつくろうと決めたのは、街をくまなく歩き、地域の強みを新ためて認識したことから、みえてきたからなのだそうです。

 

自分たちの地域の強みを知るこの段階は、新しいことに取り組むときに、自分の強みをまずみつけ、自覚することから始まるのと同じで、わたしたちが起業したり副業でかせいたりするときのスタートと同じですね。

 

2、先達をみつける

小豆ミニサミットin出雲の2日目の様子です。出雲の生産者さんの畑を、京都の亀岡や馬路の生産者さんと一緒に訪れて、雑草の話、生育の話と、多方面から意見交換がされていました。

 

よし、小豆をつくろう。

そう決めても、従来の、手収穫、手選別で小規模につくっていた方法を踏襲するだけでは、実需に似合う量の地元産小豆が収穫できません。

 

そのうえ、出雲地域は、水気のおおい土地です。

 

そこで、ほ場整備と機械化により、小豆の安定生産に取り組んでいる京都府亀岡市の先進事例を参考にして、小豆の産地化を目指す試みをスタートさせたのでした。

 

2016年から、出雲から亀岡や馬路へ、そして亀岡や馬路から出雲へと人が行き来し、情報交換だけでなく、効率的な生産の方法や、技術など多岐にわたり、教えを請い、試験栽培をすすめてきました。

 

新しいことを、ゼロから試行錯誤して生み出すよりも、真似させていただきたい先達から教えを受け、その型を身につけて自分のものにするという段階を経るのは、かえって近道となり、圧倒的にすすむスピードがちがってきますね。

 

3、ひとりじゃない

 

「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」

こんなアフリカのことわざがあります。

 

出雲小豆の産地化、ブランド化に、生産者、行政、和・洋菓子店、大学、そして地域の住民が一体となっていま進んでいます。

地元の平田高校の生徒さんが考案した、出雲大納言小豆をつかった、新しい菓子。中は、たこ焼き機でつくったふわふわした生地にまたあんこがはいってるんです。高校生が、工程と単価の話しまで切り込んで発表していました。もうすぐ商売してください!

 

いわゆる産官学連携よりもすすんだ、新しい住産官学連携スタイルです。

 

作業の機械化の模索を、機械メーカーと組んで。

品種の改良や、学生との交流、地域学習との連携を、島根大学と組んで。

まちおこしグルメの推進力として、出雲ぜんざい学会と組んで。

そして、菓子づくりの専門家として、出雲菓子協会と組んで。

 

小豆ミニサミットin出雲では、地元高校生の発表もありました。

テレビ局取材の方が、「高校生がこんなに優れた発表をしていて、大人は大丈夫ですか」と、その後の進行を心配してくださるほど、科学的に深くそして、マーケティングに熱心にとりくんだ成果の発表でした。

出雲小豆は、大学生も含め、将来の地域を背負う人材もまきこんだ、理想的なチームができていることを感じました。

 

ここまできたら、あとは、多くの方に食べていただくだけです。

 

4、そもそもどうして小豆を選んだのか

小豆ミニサミットin出雲、2日目、11/1のほ場見学の様子です。

 

出雲は、どうして出雲小豆の産地化への道を新しく選んだのか。

 

それは、農業が盛んな島根県の宍道湖西岸地域、出雲が、今後も永続的に農業でさかえてゆくためです。

明るい出雲、そして島根の未来を切り開くために、小豆にかけたからです。

というのも、自立した農業をおこなってゆく観点から、小豆は、米や小麦、大豆とくらべて、高収益作物だったからです。

 

地域一体となって力をあわせて、出雲を、そして島根を支え、そして、日本をささてゆくんだという熱い気持ちに満ちて、いま出雲小豆生産の本格化がすすんでいます。

 

5、出雲小豆がもたらす未来

縁結びの神さまと、因幡の白兎伝説とが、つまった、坂根屋さんの出雲ぜんざい。小豆ミニサミットin出雲2日目の行程で坂根屋さんのKISACOでいただきました。

 

この出雲の小豆産地化がひろがり、出雲小豆のブランド化がすすんだら、わたしたちの未来にどんないいことが起こるのか、考えてみました。

 

筆者は、いろんな小豆を楽しんで選べるようになる世界がひろがり、わたしたちの豊かな食につながる世界を想像しました。

 

たとえば、米やワイン、コーヒーや茶は、産地を指定して、購入でき、食べたり飲んだりすることができます。

 

それと同じように小豆も、北海道十勝産小豆に加え、亀岡産、出雲産ができ、その例をみならって他の地域産地がどんどん実現すると、食べ手にとっては、味や風味、食べ方のバリエーションの選択の幅が、よりひろがります。

 

食べ手が産地間の違いを楽しめるようになると、産地間で、よりおいしい小豆をつくろうと生産地も、より品質向上に向かいます。

 

そんないい循環が、日本全体の、おいしい小豆、おいしい和菓子、おいしい日本食の発展に寄与することにつながります。

 

そうなると、小豆をまんなかに笑顔の輪が、さらに日本から世界へとひろがる日も、そう遠くないでしょう。

 

 

6、最後にイベント案内

 

ここまで読んでいただいたあなた、出雲小豆ってどんなのか食べてみたいとお思いですよね。

 

朗報です。

 

2018年12月8日(土)9日(日)の2日間、東京のにほんばし島根館で、出雲小豆の試食ならびに商品販売イベントが開催されます。

 

にほんばし島根館へのアクセス http://www.shimanekan.jp/access

 

ぜひ足をおはこびください。

 

もちろん、出雲に行くと、出雲小豆をつかったぜんざいを召し上がることができ、島根各地域にて、商品化がすすんでいます。

 

ここへ行ったら出雲小豆が食べられるよという案内マップは、作成くださるときを待ちましょう。

 

縁結びの出雲大社ゆかりの出雲小豆は、もしかしたら、縁結びの縁起をかついだおめでたい小豆として、人気になったいるかもしれませんね。

出雲小豆があなたのまわりに出てきたら、ぜひ、手に取って購入し、応援ください。

 

 

新しいことを始める時の鉄則、もいちどおさらいしておきましょう。

「強みを活かす」「先達をみつける」「ひとりでゆかない」

 

出雲小豆の今後の発展方法をまたお伝えする機会かあったら、あなたの踏み出した一歩を次にどう進めるか悩んだときに、お役にたてる内容をお聞きしてきます。

 

そのときまで、互いに、次の歩をどんどん進めてゆきましょう。

 

「小豆ミニサミットin出雲2018」

<主催> 宍道湖西岸地区農村整備推進協議会、出雲ぜんざい学会、島根県東部農林振興センター

<共催> 出雲市、JAしまね出雲地区本部

<協力機関> 一般社団法人全国農業改良普及支援協会(農業システム科学研究会現地実証調査)、島根大学農林水産業の6時か産業化研究チーム、島根県立平田高等学校、島根県農業振興協会、JA全農島根農機事務所、株式会社クボタ、株式会社中四国クボタ、金子農機株式会社、北海道糖業株式会社、平田商工会議所、出雲菓子協会、

<京都からのご参加>農事組合法人 河原林、馬路 農作業受託組合、京都府南丹広域振興局 農林商工部、京都府農林水産技術センター

 

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ABOUT THE AUTHOR

Azuki編集部編集長和田 美香
むくみやだるさで仕事も子育ても苦しかったとき、小豆玄米ごはんや、オリジナルの小豆シリアルを毎日食べることで、調子をとりもどす経験をする。もともと美容業界で働いていており、内面から輝く美容には、毎日の食も大切と実感していたことから、小豆のよさを世界の女性に伝える大使としてAzuki.tokyoの活動を始める。
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