小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

砂糖がはいった餡は、太らない?!

砂糖がはいった餡は、太らない?!

ダイエットをしたり、血糖値の上下を気にするために、砂糖がはいっているあんこや和菓子を敬遠する人が増えてきているようです。

でも、そんな心配はもうおしまい。

小豆博士の加藤先生から、砂糖とくみあわさったあんこだからこそ、いいこともあるんだよ、というお話しを聴きしました。

あんこにすると抗酸化活性がまた増える

 「製餡過程における抗酸化活性の変化」(原図 加藤淳2012年)

「製餡過程における抗酸化活性の変化」(原図 加藤淳2012年)

小豆に含まれる抗酸化活性のポリフェノールは、調理すると減ります。

でも、砂糖を加えて、加熱すると、メイラード反応がおこり、メラノイジンという抗酸化活性物質が新たに出来ます。

 

このメラノイジンが増えるため、もともと小豆がもっているポリフェノールが調理で減少しても、あんこになったときにメラノイジンの抗酸化活性が期待できることがわかりました。

メラノイジンは、ぶどう糖とアミノ酸がむすびつくことで生まれる機能性成分です。
メラノイジンは、味噌や醤油にも含まれています。
味噌や醤油は、3か月から6カ月の時間をかけてメラノイジンが生成されますが、あんは、ほんの10分から1時間程度の加熱でスピード生成できます。

 

ぶどう糖とアミノ酸からメラノイジンができるということは、砂糖の一部は砂糖でなくなっているので、あんこにするときに加えた砂糖のすべてが、小腸から吸収されるわけではないということにもなります。

 

加藤先生、お話しの時間をいただき、ありがとうございました。

 

道南農業試験場のシンボルツリーの「ユリノキ」の花が咲いている時期にお邪魔しました。樹齢100年以上の年輪を重ねたユリノキは道内でも珍しいそうです。

道南農業試験場のシンボルツリーの「ユリノキ」の花が咲いている時期にお邪魔しました。樹齢100年以上の年輪を重ねたユリノキは道内でも珍しいそうです

小豆に砂糖を加え、あんこにする伝統的な食べ方は、こんないいことがあったのですね。
昔の人はしらなかったかもしれませんが、あんこが、伝統的に支持され、ずっと受け入れられてきた理由が、ここにもある気がしました。

 

また、小豆には、糖類を分解してエネルギーに変えるビタミンB1も豊富に含まれます。
なので、摂取したカロリーも、蓄積ばかりせず消費できる身体になることを助けてくれます。

 

美味しいものを食べたい、そして健康でありたい。
そんなわたしたちの想いのなかで、ほんとに自分の身体にとりいれるものは、何がいいか、情報が沢山あり、情報に溺れて振り回わされてしまっているところもあります

でも食べるなら、目の前に並んでいるものを選択するとき、10回のうち1回、2回は、体にいいとおもえるものを、選んでみようよ。

脂肪分が高くて甘いクリームばかりを食べる選択だったとしたら、たまには、抗酸化活性があってメラノイジンも入って、ポリフェノールも入っていて、食物繊維の摂れる、小豆の加工品である和菓子も食べてみようよ。

嗜好品のなかで、同じ甘いもの食べるのであれば、日本の伝統的な和菓子のもつ、健康維持機能も取り入れてみようよ。

 

そう言える理由のひとつを加藤先生からおしえていただいて、とても嬉しい気持ちになりました。

色々な食べ物がある中で、選択する一つの目を養う。
わたしたちのazuki magazineも、そんな存在でありたいなと強く感じた取材の時間でした。

取材2018年6月18日

 

加藤淳博士

加藤淳博士

<取材協力>
加藤 淳 様

加藤淳博士
地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 道南農業試験場 場長。農学博士。
北海道帯広生れ。帯広畜産大学大学院修士課程修了。北海道立中央農業試験場、北海道立十勝農業試験場、オーストラリア・クイーンズランド大学で豆類の品質・加工適性などを研究。
「あずき博士」として、講演活動や小豆をはじめとした豆の普及に幅広く取り組んでいるほか、世界でも小豆の第一人者として国際雑穀会議などにて研究発表活動も精力的に行う。主な著書に、『「あずき」のチカラはこんなにすごい!』(ロングセラーズ)、『小豆の力』(キクロス出版)など。監修に『あずき水ダイエット』(宝島社)など。

加藤淳博士の著書たくさんあります。

ABOUT THE AUTHOR

Azuki編集部編集長和田 美香
むくみやだるさで仕事も子育ても苦しかったとき、小豆玄米ごはんや、オリジナルの小豆シリアルを毎日食べることで、調子をとりもどす経験をする。もともと美容業界で働いていており、内面から輝く美容には、毎日の食も大切と実感していたことから、小豆のよさを世界の女性に伝える大使としてAzuki.tokyoの活動を始める。
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