小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

老松の月餅 香果餅

老松の月餅 香果餅

毎度のことながら、デパ地下の和菓子売場をうろついていたら、老松さんの売り場で「月餅」の文字を見つけました。げっぺい…??

「これ、月餅ってあの、中華菓子の…?」思わず駆け寄って店員さんに聞いてみます。
「はい。ドライフルーツを混ぜ込んだあんこの周りに、そぼろをつけて焼いています。京風です」
京風。
「で、あんこは何あんですか?」
「白あんと、粒あんが使われています」
「ください!」
「ありがとうございます」

あんことドライフルーツで中華菓子で京風。これは、試さずにはいられません。香果餅、と書いて「こうかもち」と読むそうです。月餅と言えば秋のイメージですが、販売時期を尋ねてみたら「通年です」とのこと。ちなみに、人気ナンバーワン、とキャプションが貼ってありました。何の人気だったかな…??(笑)

さて、早速食べてみます。大きさはちょっと大ぶりなクッキーくらいです。手で割ってみると、ほろりとしていながらしっとりとしています。中には沢山のドライフルーツが見えてます。

老松さんのサイトを見ると、このお菓子はドライフルーツを混ぜ込んだ白あんを小豆の粒あんで包んで、そぼろ状の生地をつけて焼いたもの、とあります。この「そぼろ状の生地」というのは、材料に小麦粉や砂糖、バターや鶏卵が使われていることから、ケーキやクッキーといった洋菓子の生地であるようです。確かに食感はしっとりしたクッキー。

食べてみると、はじめはやはり、洋菓子の風味です。が、そのあとにあんこの甘みが、なんというか口の中でマーブル状に、そぼろ生地と交じり合いながら感じられます。べたっと来る甘みではなく、軽やか。そしてそこに、ドライフルーツの酸味がアクセントとしてやってくるのです!あ、これはパイナップル。これはレーズン、おお、オレンジピールも!!という風に。フルーツは食感としてのアクセントにもなっていて、これは楽しい!!あんことドライフルーツ、合いますね!!

どこが京風なのか…?と考えてみましたが、一般的な月餅はドライフルーツではなくナッツが入っていて、皮もそぼろではないですね。おそらく、老松さんオリジナルの月餅だから京風、そして何より、味わいが中国の物よりずっとあっさりしているから京風、という事なのかなと思いました。

とにもかくにも、和洋中が一緒になって楽しめる、複雑でいながらよくまとまった、豊かで贅沢な楽しいお菓子でした。今回は日本茶をあわせましたが、中国茶でもきっと美味しいだろうなと思います。

老松(北野店)

住所 : 京都市上京区北野上七軒
電話 : 075-463-3050
FAX : 075-463-3051
http://oimatu.co.jp/

ABOUT THE AUTHOR

Shizu
帰らない京都観光客、こと、shizuです。

福岡県生まれ、京都在住20年。
15歳で初めて京都に来て以来、毎年京都を訪れるようになり、結局住みついてしまった京都中毒患者。
旅するように暮らしながら、日々観光客目線で京都の街を楽しんでいます。
Return Top