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橘屋 左女牛井

橘屋 左女牛井

左女牛井と書いて「さめがい」と読みます。友人が「とっても美味しいから!」と買って来てくれました。
第二次大戦時に建物疎開のため撤去されるまで存在した、京都三名水「左女牛井(醒ヶ井)」の名前をもつこのお菓子は、ご主人が丁寧に作ったどら焼き。井戸がお店の近くにあったんですね。

「京都らしい、はんなりした感じはないねん。質実剛健な…いうたらドイツ風のお菓子やね」
友人はそう言って、私にこのお菓子を手渡してくれたのでした。

ドイツ風の、どら焼き!!どんなんやろ?!

期待を胸に、早速いただきます。

特徴は、皮の分厚さ。これまで食べたどら焼きの中で、最も分厚いと言っていいかもしれません。しっかりした厚みとしっかりした甘み、そして卵の風味。素材の良さがよく分かります。京都の人はこういうの好きだろうな。

あんこは粒あん。栗が一つ入っていました。
このあんこ、色が黒いなという印象を持ちました。羊羹に近い黒みを帯びています。最近の甘さ控えめの傾向などどこ吹く風、しっかり甘くてしっかり煮込まれたのであろう、骨太なあんこです。

世の流れに関係なく、自分の良しとする味を妥協せずに作ったのがこの左女牛井なのだなと思いました。なるほど、そういう意味では質実剛健、確かに「ドイツ風」。

分厚い皮にはさまれた骨太なあんこ。全部を一口にほおばると、もうまるで、菓子パンを食べているかのようなボリュームです。しっかりと「食べた!!」という満足感が得られること請け合いのお菓子です。
橘屋
京都府京都市下京区油小路六条上るト味金仏町185番地
075-351-3456

ABOUT THE AUTHOR

Shizu
帰らない京都観光客、こと、shizuです。

福岡県生まれ、京都在住20年。
15歳で初めて京都に来て以来、毎年京都を訪れるようになり、結局住みついてしまった京都中毒患者。
旅するように暮らしながら、日々観光客目線で京都の街を楽しんでいます。
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