小豆と和菓子が主役のライフスタイルマガジン

吉はし 「野の花」

吉はし 「野の花」

 

春まだ浅い金沢に行ってきました。
彼の地もまた、和菓子の文化が花開く街。
ということで、金沢の上生菓子(お茶席などで使われるお菓子)を紹介します。

お店の名前は「吉はし」。この名前でググると「幻」とか「別格」とかいう言葉が躍っていました。
注文のみ受け付けで、店売りもなし、デパートなどにも卸してないというところからそんな風に言われるのでしょう。

それでも!何とかここのお菓子を食べたい!!でも旅先の事、予約をするにも諸々の不確定要素があって難しそう。どうにか予約なしで、しかも出来ればお茶も一緒に出てくるカフェで食べられないものかと手をつくしてみたところ、見つけました!カフェメニューとして扱っているお店!それが尾張町にあるお茶屋さん「上林茶舗」。

お茶が沢山並んだ店内にテーブルが二つ置いてあって、そこでお店の美味しいお茶と一緒に食べられます。
迷わず抹茶とのセットを注文。お菓子は週変わりだという事で、今日はどんなお菓子が…?と期待が高まりました。

そして出てきたのがこの、「野の花」でした。
その名の通り、春の野と、そこに咲く花が練りきりときんとんで表現されています。きれいですね。

和菓子のデザインの傾向として、京都は抽象、東京は具象というのがあると私は感じています。特にその特徴が良く出る上生菓子で、さて金沢はどちらなのだろう…?と思っていたのですが、どうやらここのは京都風のようです。

それにしてもこの、お菓子のまわりを囲む、黄色っぽいものが何とも特徴的です。これは何で出来ているのだろう…?
興味津々で食べてみました。どうも、薄焼きのどら焼きの皮のような感じです。

練り切りの中は漉し餡。

とても上品で、みずみずしいあんこです。このあんこだけを口にすると、しゅわっと溶けてしまいそうなはかなさがあるんですが、そこに薄いどら焼きの皮の乾いた食感が加わると、いいアクセントになるんですね。なにか、食べていて楽しくなるお菓子でした。まさに、春が来たという嬉しさを表現されていたように思います。
一緒に出てきたお抹茶も、本当に美しく点ててあって、うっとりしてしまいました。野点気分になるような、そんな一服でした。

<吉はし菓子所>

石川県金沢市東山2-2-2
[営業時間]9:00~18:00
※前日の15:00までに要予約
076-252-2634

<上林茶舗>

石川県金沢市下新町1-7
℡:076-231-0390
http://www.kanbayashi-chaho.com/index.html

ABOUT THE AUTHOR

Shizu
帰らない京都観光客、こと、shizuです。

福岡県生まれ、京都在住20年。
15歳で初めて京都に来て以来、毎年京都を訪れるようになり、結局住みついてしまった京都中毒患者。
旅するように暮らしながら、日々観光客目線で京都の街を楽しんでいます。
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